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手紙#2


僕の『Garden』のモデルがどこのことなのか、あなたにならすぐにわかってもらえると思ってました。
そうです、僕の今の家の、このルーフバルコニーです。

この家に引っ越すことが決まって「僕はそこに屋上カフェをつくりたいんです」と話したとき、
あなたは「じゃあ、そのカフェに名前をつけてあげる」と言ってくれましたね。
あのとき、引っ越し祝いは何がいいかと聞くあなたに僕は言いましたよね。
それはすてきな思い付きだと思ったのです。
僕の家のカフェに、あなたの付けたカフェの名前の 看板をください、と。
そのカフェの名前は……。

あのとき 僕は伝え忘れたことがあります。
めでたくカフェが完成したあかつきには、あなただけは 永遠にフリーパスにしますよって。

そう伝える前に、あなたは僕の前から姿を消した。

 
 
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