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*うつ病ってどんな病気?・前編*
(病理学からみたうつ病について) 2008.1.22


2005年11月、はじめて精神科を受診した際に渡された、患者向けのパンフレットには、こう書いてありました。

こころやからだの働きを活性化させ、意欲や気力をコントロールしている場所は脳内にあります。
脳内にある神経伝達物質アミン の中の「セロトニン」や「ノルアドレナリン」(脳内で「楽しい!」とか「うれしい!」
を感じさせてくれている物質の名前です) などがうまく働かなくなると、こころやからだに不調があらわれます。
これが自然に改善する場合は特に問題はないのですが、長く続いたり、繰り返し起こったりする場合は
放っておいても自然に治ることは少ないため、早い時期に医療機関へ行って医師に相談してみることが大切です。

               (「こころのくすり箱 ーうつかもしれないあなたへー」より抜粋、一部要約。)

そうなんです。
つまり、「がんばろう」とか「楽しく考えるようにしよう」と思っても自分ではどうしようもない病気なんです。
なんせ、脳内で「楽しい!」って感じる物質自体がうまく作用しないのが「うつ病」の正体なんですから。

だから、1ヶ月以上「気分の落ち込み」が続いて、楽しいことが考えられなくなったら、
躊躇しないで精神科を受診することをオススメします。
そして、きちんとお薬を飲んでゆっくり休養をとることが、いちばんの治療だと思います。
私が飲んでいる「パキシル」という抗うつ剤は、脳がアミンをたくさん取込めるようにするためのお薬です。
実際効きますが、言い換えれば「脳に無理をさせる」お薬なので、
ちゃんとした医師に処方してもらい、きちんと客観的な判断で増やしたり減らしたりを決めてもらわないと、
かえって精神状態が悪くなるというリスクも大きいお薬です。
だからこそ、「もしや私ってうつ病?」と思ったら「躊躇しないで精神科!」です!

あ、「精神科」って聞くと、牢屋みたいな部屋で仕切られてて 患者さんが暴れださないようにしてある施設を
思い描きがちですが、 それは外で生活するのに支障のある余程の重病の方しか入れないところなんで、安心してください。

普通の病院ですよ。むしろ、「メンタルクリニック」系はロビーなんかも患者さんが少しでも癒されるようにと
とても配慮された空間になっていることが多いようです……って、私はずっと同じ病院に通ってるから、
ほかの病院はホームページの写真をちらりと見たくらいですが。

ちなみに私の通っているところは吉祥寺駅から徒歩3分の「ゆいメンタルクリニック」です。
先生も職員の方々もみな優しくてすてきな病院ですョ☆
尚、私なりに感じた「クリニックの上手な捜し方」については、次々回に書こうと思います。


 

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